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dream analysis

夢分析というと、ちょっと不可思議でファンタジックなイメージをもたれる方が多いのではないでしょうか。
「夢占い」とどう違うのか、なんだかよく分からない感じがするかもしれません。
たしかに夢分析というユング派の技法には、簡単には理解できない、かなり奥の深いものがありますが、だからといって決して摩訶不思議な怪しい技法ではありません。

そもそも、いったい夢とは何なのでしょうか。
ユングは弟子たちへの講義の中で、「私たちが夢に見るのは、自分の抱える問題あるいは困難だ」と、非常にシンプルに表現しています。
つまり、すでに自分の中で、うまくきちんと整理されているものごとについては、人は夢に見ることがありません。

私たちは日常的に、様々な種類のできごとを無数に体験します。
もちろん、人の体験の中身は「現実」ばかりではなく、たまたましていた考え事や、何かに刺激されて起こった感情的反応などはもちろん、無意識レベルでの心の動きといった「内的体験」もそれに含まれます。

ところで、それらの体験は「記憶」されるわけですが、最初の記憶の段階では、それらはまだ整理されていません。
例えるならば多くの写真が、まだアルバムに整理されておらず、1つの大きな箱にランダムにガサッと放り込まれているような状態にあるわけです。

その中で、自分にとってとくに重要な意味を持たないもの、あるいはすでに分かりきっている物事は、記憶にとどめておく必要がないために、すぐにこぼれ落ちて行ってしまうわけですが、もちろん重要な記憶は、楽しいものであれ辛いものであれ、心の中にとどめておかなくてはなりません。

そして、その記憶が心にとどめられ位置づけられるためには、単に独立した、意味を持たない事象としてではなく、ある「意味」の体系の一部として、他の整理された記憶や、これまでに築いてきた価値観などと矛盾なく関連付ける形で整理される、つまり統合されなくてはなりません。

簡単に言うと、その記憶の整理・意味づけの作業が「夢を見る」ということであり、そのプロセスは直接的にではなく象徴的に表現されます。
つまり、私たちは夢を見ることで、自分の内面的・現実的な体験の意味を直観的に理解し、同時にそれらを心の中の適切な場所に収めようとしているわけです。
ですから、夢はその人が整理し意味づける必要のある内容しかとりあげないということ、すなわち偶然見る夢はないということになります。

しかしその試みがうまくいかない場合、夢は何となくモヤモヤとした部分が多かったり、悪夢になったりします。

ユング派では、夢を「無意識に至るためのもっとも有効な通路」として位置づけています。

上で書いたように、夢は記憶の整理であり意味づけだということができますから、逆に夢の流れを読み取ることで、その人がどのような体験世界を持ち、それぞれの体験をどのように自分の心に位置づけようとしているかが分かります。

しかしもちろん、「体験を自分の心に位置づけようとしている」と言っても、「自分の意志で」という意味ではありません。
人の心には、「意識はしていないが確かに働く意志」というものがあります。
ユングはその「無意識的意志」の出所、いわばセンターをself(自己)と名づけました。

ところがややこしいことに、この「無意識的な意志」というのは、自分が頭で考えている普通の意味での「意志」とは必ずしも一致ません。
というよりも、完全に一致することのほうが稀だといえるでしょう。

適応障害の人などには分かりやすい話だと思うのですが、頭では「会社に行かなくては」と思うのに、現実にはそれを拒絶してしまうといったことが、人にはよく起こります。
それは、頭で考えている「意志」以外の何か、つまり「無意識的な意志」が「行くな」と志向しているからに他なりません。

夢を分析する目的は、まず第1に、その無意識的な意志が何を志向しているのか、さらに「なぜそのように志向するのか」について、水の流れをたどって川上へ、水源へと遡上するがごとくに迫ろうとする試みです。
第2には、分析するプロセス自体が、「無意識的な意志」と「頭で考える意志」との仲介、良い形での連携を促すことになります。

ただ、先に述べたように夢の表現方法は「象徴」です。
夢によってどういう内容が象徴的に表現されているかを探るためには、やはりかなりの訓練と、象徴についての知識が必要になります。

具体的に言うと、訓練とはおもにカウンセラー自らが「教育分析」という形で集中的な夢分析を受けることと、人間の普遍的な心理の表現である神話やおとぎ話の、象徴的解釈の実践です。
また知識とは、「これこれの夢を見たらこれこれの意味」という単純な知識ではなく、「象徴」というものの性質に対する知識であり、またそのバックボーンとして、世界中のさまざまな象徴にある程度精通しておくことです。

※私たちはユング派分析家の有資格者ではありません。

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